相続人と連絡が取れない!そんな時どうする?②

連絡が取れない=”相続放棄”ではない

 

「連絡が取れない=相続を放棄した」

という認識をされる方がいらっしゃいますが、

それは大きな間違いです。

 

相続放棄をするためには、

家庭裁判所で手続きをしなければなりません。

 

亡くなった被相続人やその親族と折り合いが悪く、

“相続を含めて関わりたくない”

という理由で連絡を無視する方がいらっしゃいますが…

 

例えば故人が負債を抱えていた場合、

いくら連絡を無視していても“相続放棄”とはみなされず、

負債の相続人として認識されてしまいます。

相続に関する連絡があった場合は、速やかに必要な手続きを済ませましょう。

 

相続人が揃わず手続きが遅れてしまいそう…!

 

前述したとおり、

各期限が設けられている相続手続きにおいて、

連絡の取れない相続人の存在は

デメリットが多いと言えるでしょう。

例えば、相続放棄の手続き期限。

故人に借金が残されている場合は、

相続人は相続放棄をすることで

負債の引継ぎを防ぐことが出来ます。

しかしこれには、

“相続人が相続の開始があったことを知った日から3カ月以内”

という手続きの期限が存在します。

他にも、相続税の申告・納税など。

こちらも

“相続の開始があったことを知った日から10カ月以内”

という期限が存在するのです。

期限までに申告しないと、どうなるのかご存じでしょうか?

なんと、無申告加算税などが課せられる場合があるのです。

連絡が取れなくなる人ってどんな人?

 

ここまで連絡が取れない相続人について

説明をしてまいりましたが、

具体的にはどんな方が

音信不通となりやすいのでしょうか?

よくあるケースをご紹介します。

 

・不仲な親戚や疎遠になっている親戚

・住民票を移さないで転居している兄弟姉妹

・生死不明になっている兄及びその子供(代襲相続人)

・離婚した前妻の子供

・不倫相手の子供

 

上記に1つでも心当たりがある方は、早めの対策を立てることをお勧めします。

 

 

【次回】 相続人と連絡が取れない!そんなときどうする?

~連絡がとれない相続人への対処法~

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