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2022.09.14
コラム
連絡が取れない=”相続放棄”ではない
「連絡が取れない=相続を放棄した」
という認識をされる方がいらっしゃいますが、
それは大きな間違いです。
相続放棄をするためには、
家庭裁判所で手続きをしなければなりません。
亡くなった被相続人やその親族と折り合いが悪く、
“相続を含めて関わりたくない”
という理由で連絡を無視する方がいらっしゃいますが…
例えば故人が負債を抱えていた場合、
いくら連絡を無視していても“相続放棄”とはみなされず、
負債の相続人として認識されてしまいます。
相続に関する連絡があった場合は、速やかに必要な手続きを済ませましょう。
相続人が揃わず手続きが遅れてしまいそう…!
前述したとおり、
各期限が設けられている相続手続きにおいて、
連絡の取れない相続人の存在は
デメリットが多いと言えるでしょう。
例えば、相続放棄の手続き期限。
故人に借金が残されている場合は、
相続人は相続放棄をすることで
負債の引継ぎを防ぐことが出来ます。
しかしこれには、
“相続人が相続の開始があったことを知った日から3カ月以内”
という手続きの期限が存在します。
他にも、相続税の申告・納税など。
こちらも
“相続の開始があったことを知った日から10カ月以内”
という期限が存在するのです。
期限までに申告しないと、どうなるのかご存じでしょうか?
なんと、無申告加算税などが課せられる場合があるのです。
連絡が取れなくなる人ってどんな人?
ここまで連絡が取れない相続人について
説明をしてまいりましたが、
具体的にはどんな方が
音信不通となりやすいのでしょうか?
よくあるケースをご紹介します。
・不仲な親戚や疎遠になっている親戚
・住民票を移さないで転居している兄弟姉妹
・生死不明になっている兄及びその子供(代襲相続人)
・離婚した前妻の子供
・不倫相手の子供
上記に1つでも心当たりがある方は、早めの対策を立てることをお勧めします。
【次回】 相続人と連絡が取れない!そんなときどうする?③
~連絡がとれない相続人への対処法~
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